2013年3月25日月曜日

16歳の時の彼は口先の魔術師でした(笑)

僕の始めて買ったバイクは通称ミニトレ!ヤマハGT80です
売ってくれたのは友達でした!
僕の初バイクであるミニトレはクラッチワイヤーが
切れて無く、ブレーキは自転車のワイヤーでつながってました(笑)
僕は16歳で初バイク! そんな状態のバイクでも凄く嬉しくて
毎日の様に川口から上野のバイク街に行ってました(笑)
スタートはバイクにまたがったまま時速10キロ近くまで押して
ギアを2速! そして停まる瞬間にニュートラル!
非常にテクニックのいる乗り物でした(笑)
そんなバイクだったのでよく転んだり、壁にぶつかったりしてました(笑)
そんな時バイクのシート(イス)が必ず跳んでしまうのです!
細いワイヤーで繋がれたシートは衝撃に凄く弱かったんです
その事を売ってくれた友達に話すと・・・

「あぁ~あれね! あれはあれでいい事も有るんだよ!
 俺が乗ってた時なんか、オートレース場の前でよそ見
 してたら、凄く怖いアメ車にぶつかっちゃたんだけど
 凄く怖い人が出て来て、シートが跳ばされてるバイクと
 痛そうにうずくまってる俺を見て逃げちゃったからね!
 本当は俺が悪かったのにだよ! シートは跳んだ方が
 何かと助かるよねぇ~」
  
僕が「怪我は平気だったの?」 と聞くと

「いや~全然痛くなかったけど、痛がってる人見て殴ったり
 しないじゃない! だから痛がってみたんだけど、何より
 シートが跳んでってくれて臨場感が出たよなぁ~ だから
 シートは場合によっては跳んでってくれた方がいいんだよねぇ~!}

僕は彼にクレーム半分で話していたのに
彼はそこがこのバイクのいいところ!的な感じに
話されて、何となく納得してきている自分に追い討ちで

「バイクってさぁ~あんまりビシッっとしてると面白くないよね!
 俺なんか今のバイクつまんないもの! アクセルひねれば
 凄いスピードで走って、ブレーキ握ればすぐ止まっちゃうんだから!
 ちょっと危ない位がスリルが合っていいよね! 怖くてスピードも出
 せない位だと安全だし!」

16歳の僕には妙に説得力がありました(笑)

しかし今冷静に考えるとその時から僕はスリルを味わいたい!
そしてなるべく安全なスピードで!と思い始めたのかもしれません(笑)

それと今考えても彼は凄い話術です!
クラッチもブレーキもそのスリルの一言で納得させてしまった友達は
噂によると凄く快適なバイクを乗り継いで、車は新車の高級車に乗って
全然スリルなんかと無縁な乗り物に乗り継いでいるそうです(笑)

僕はいつ壊れてもおかしくなさそうなアメ車や
いつ転んでもおかしくないジープで走ってスリルを味わってます(笑)

僕の乗り物に対する考え方は間違いなくそこから始まったんでしょう(笑)


あれから30年近く僕はスリル満点で安い乗り物ばかりです
これもまた辞められないんですけどね~(笑)

             ではでは・・・・・・・

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